今回の目的の1つでもある、縄文杉までのトレッキング。
登山口が宿泊先から遠いことが判明、早朝3:30に起き、4:00出発で車で走ること2H。明け方はやはり出ますな、野性のサルや、鹿が。道路に普通に座ってて、気をつけながらドライブ。
登山口に着く頃には日の入りもして、周りも大分明るくなってきた。
箱根ターンパイクみたいな道をひたすら運転しやっと荒川登山口に到着。
ここから往復10H、距離にして22Kmのトレッキングの旅が始まる。
最初はトロッコ列車の線路の上をただひたすら歩き続けること・・・3H。
途中1H毎くらいに休憩を入れるけど、やたらと長い。何度かつり橋を渡り、どんどん山の奥地に入っていく。よくこんなところまで線路を作ったなぁと感心しながら歩き続ける。
出てきた~、もののけの森。ほんとにイメージあのまんま。緑が深くて湿度が高い。空気がすごく新鮮で森林浴ってこんな感じかぁと実感してた。
3H程過ぎると線路が終わる。そこからようやく登山らしい登山になってくる。距離はさほどでもないが、勾配が激しい。時には手を使って登らないと危ないくらい。
途中、なんでこんな山奥まで来ちゃったんだろう的な後悔もしたり、でもこれをやり遂げた時には・・・と自分の中で格闘しながら登り続けていた。
早い集団は私が登っているさなか、逆方面から降りてくる人もいてすれ違う時には『頑張れ~、あとX 分くらいだから』など声を掛けてくれたりしてそれが支えになったりも。
ようやく1Hほど登りきった所に、
ウィルソン株が見えてきた。この大切り株、本当に迫力がある。1586年に大阪城築城のために切り取られたというのだが、こんな山奥から今より不便な時代にどうやって大阪まで運んで行ったのだろうと考えれば考えるほど悩ましい。
感動だったのはそんな切り株の中に自ら入れるのであった。切り株の中に自分がいるって想像したことないし、中には清水が湧き出ていて本当に不思議な空間。
中は赤土のような状態なんだけど、そこから白いモヤモヤが出ていて・・・そう!まさにあの、もののけ姫に出てくる、白いクルクルしてるのみたいなのが!
ほーんとに、神秘的で不思議な経験だった。
しばらくそこにいて、中から外から、座ったり立ったりして眺めること15分。縄文杉まで先はまだまだ長いので、ウィルソン株を後にすることにした。
ここから結構距離がある。
途中、扇杉、大王杉、夫婦杉などを眺めながら(余裕はないけど)ひたすら登る。ここまで来たら後悔より、絶対に辿り着きたいって気持ちの方が強くなってきた。後先考えずひたすら進む。とりあえず前向いて進む。あ、これ私の人生のようだ・・・と思いながら(笑)
今回ほんとね、登山って人生そのものなんだと思っていた。自分の人生どうだったんだろう(ってまだ振り返るには終わってないから早過ぎだけど)、こうやって進むことで・・・例え失敗しても、後悔ってものはないから、総合的に自分は恵まれていてHappyな人生を送っているんだろうなぁ。登りながら感じていたのがやはりここまでしっかり育ててきてくれた両親には普段はなかなか態度では示せないけど感謝したいって気持ちが強くなった。
一人で片道5Hも登っていると色んなこと考えちゃうね。
でも有意義な時間だったと思う。
まぁ、そんな感じで佳境を迎えや~~~っと縄文杉に辿り着いた。
ウィルソン株でも相当感動した私、更に大感動。
なにこの大木!(というか、木に見えない、怪物?)
本当によくここまで生き延びてきたなぁという感覚と壮大さに圧倒されまくり。本当にすごくて、ただ何にもせずにじっと見つめてた。
達成感を噛み締めながら、この大きな杉の木を見ていると自分が普段悩んでることがものすごくちっぽけに感じてしまって、その木の存在がそんな悩みをスッと浄化してくれたような気分になった。(帰り同じ距離を戻ることなんて、本当にどうってことなく感じてきちゃったし)
いやぁ〜、ほんとにパワースポットだ、屋久島は。
<2日目おまけ>
こんなにスムーズな登山のように見えるのだが、実は大失態をおかしてしまい・・・遭難時に餓死しないようにと、チョコレートやら食料は大量にバックパックに入れてたのだが、な、なんと、命の水『ペットボトル』を車に忘れてきてしまった!(山の中に入ると自販機なんて、ないっ)
忘れたことに気づいた時には引き返せない距離まで歩いてしまっていたので、本当に喉が渇いたら、周りの人に『お水分けてください』って言うしかないなぁと思いつつ、でもなかなかそういうの言えないなぁ、みたいに悩みつつ歩いていると・・・なんと湧き水スポットが。
っっんもう、渇いた喉には変えられない!お腹壊してもいいや!って勢いで水にありついた私。ん?さすが、大自然のお水は美味しい(涙)本当にこの時ばかりはお水の大切さを身にしみて実感したよ・・・普段無駄遣いしてすみません。
ってことで、途中から湧き水を発見する度に川にジャバジャバ入ってお水をタメ飲みしてた。
特に頂上でお弁当を食べたらその後喉が渇く、渇く。
相当、お世話になったよ、湧き水くん。
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