屋久島3日目

昨晩は10Hのトレッキングで身体は痛いわ、疲れてるわで、夕食の団らん後、星空を眺めてから（この日は1日中天気が良かった）22時には寝てしまった。

早 く寝るのにはもうひとつ目的があって、朝4時に起きてウミガメの産卵を見るためでもあった。本来ならば、夜21時頃にウミガメ観察ツアーが執り行われてい るのだが、宿の人に聞くと真っ暗の中で見るよりも、確率は少ないけれど明け方浜辺に行く方が人も少なくて、自然の明かりの中でじっくり見られるとのこと だったので、私は朝を選んだ。

眠い中、浜に着くと、人が3人程。カメ、カメ、カメ・・・あれ?居ない?と思ったら遠くに黒い物体が。それにかけて浜辺を歩いて行くと・・・いた。


あとの2人のギャラリー（3人のうち1人はカメを管理しているおじさん）と一緒にほんとに間近で様子をうかがう。

私がカメに辿り着く頃は既に産み終わっていて砂をかけているところだった。



カメって卵を

産む時に涙を流すんだけど、まさにそうで。（別に苦しくて流す訳ではないらしい）

でもそれがなんだかいじらしいというか、おかん頑張ってるって印象が強くて。

その後、ないチカラを振り絞って海へ戻って行くんだけど、自分が掘って山積みになった砂もなかなかうまく周りによけられないほど衰弱してるカメを見てると、本当に泣けてきた。

手を差し伸べたいけどそうもいかず、ただ見ているだけ。

数分格闘して、ようやく海の方へ這い出していくカメ。当たり前だけど後ろも振り返らず波の間に消えてくカメの姿が本当に強く頭の中に残っていた。

4−6月が産卵の時期で、60日後に今度はカメの赤ちゃんが海に戻って行く。それもまた見る機会があるといいなと思った。

宿 に戻り、皆でテラスで海を眺めながら朝ご飯。ゴハンが終わった頃に宿の主人が来て、カメの話を色々としてくれた。そんな話をしていたらあっという間に出発 時間となってしまった。名残惜しいのだけど、高速船の時間も決まっているし・・・ということで皆に見送られながら宿を後にした。

港までは約30分のドライブ。短かったけど内容の濃い2日半を思い出しながら走った。

本当に屋久島は行って良かったと思う場所。

心の洗濯をしたい人には一人旅でもオススメ。ぜひ行くべし。

もちろん、誰かパートナーを連れてその楽しさやすばらしさを共有するのも良いと思うけどね。

＜3日目おまけ＞

屋 久島に行ったら絶対買おう!と思っていた屋久島の焼酎『三岳』。2日目の山からの帰り、地元のスーパーみたいな酒屋さんに行ったところ、360mlくらい の小さなプラスチック瓶みたいな大きさしか置いてなくて『お一人様1本まで』と張り紙がしてあるわけ。おかしいなぁと思って2軒目、3軒目に行っても同じ 状態。宿に帰って聞いてみると、朝11時と夕方16時の限定販売で（地元の人も同様）、一升瓶はその場でなくなってしまうとのこと。

ショックを隠せず（まぁ、小さいやつは買ったけど）、そのまま港に行って、船を待ってる間ちっちゃい売店へ足を運んだ。あれ！！一升瓶、3本も置いてある！でも既に包んであるから売約済かなぁと思いつつも気になり始めたら止まらない、思いきってお店の人に聞いてみた。

『あのぉ、三岳ってまだありますか?』

『うんあと、3本残ってるよ、いるかい?』

ま、マジ、あった、こんなとこに。

『は、はい、では1本』

ってお会計を済ませようかとしたところ、あーーーーーーー!現金がない。さっきもう使わないからと思って、ガス代を現金払いしちゃったんだった（涙）聞いてみたけど、そんな小さな売店ではカードなんて、使えるはずがない。近くにATMももちろんない。

ってことで、ほんっとに泣く泣く諦めた。

これだけは結構後悔。買いに行くためだけに、屋久島もう一度行きたいくらい。