自分の中での消化。

週末、会社の同僚に誘われて都内で買い物していたところ、以前付き合っていた元カレに偶然にも遭遇してしまった。離れていたせいもあり、話すことはなかったけれど。定かではないが彼女らしき人と一緒だったと思う。別れてからは一度も会ったことはなく、今回が初めてだった。

付き合っていた頃は毎週末のように会ってたので、生活パターンは分かるものの今は全く生活時間帯も違えば勤務地、居住地も違うので、すれ違うことさえなかった。私にとってはちょっとツライ別れ方だったので、できればその過去を忘れるべく出会う可能性のある場所には近づかないよう、自ら避けていたのかもしれない。

別れて1年以上経ち、自分の中での割り切りと新たなスタートと切り替えはできていたものの、狭い都内、偶然にでも出会ってしまえば、どう対処していいのかも見当がつかない状況だったのだが、今回遭遇することで明確に分かったのが『自分の中できちんと消化できている』ということだった。

多分、自分自身の今の状況が満足のいくもので、幸せだからそう感じたのかもしれない。また自分自身の考え方や価値判断が変わったということもあるだろう。

価値判断というと、１つに『付き合う相手に求めること』っていうのがあると思う。
１０代の頃って学年のアイドル的な、要はルックス重視で好きなコって選んでいたと思う。その学年アイドルと付き合えることに対しての優越感みたいなものも正直あったんじゃないかな。連れ歩くためのアクセサリー的な。２０代になり、社会人になり色々経験し人間形成もできてきて、今度はもうちょっと掘り下げた部分（その人の持ってる才能とかなにか得意とするものなど）で相手に魅力を感じるように変わってきた。でもその掘り下げ方が今考えると、その人のステータスや学歴だったり所有物などの表面的な部分だけであったかもしれない。ルックスの方が表面的でしょう、って思ってたからルックスには拘らないってことに変に固執してたのかも。

その元カレもルックス部分は目をつむり、それ以外の彼の持っているセンスだったり雰囲気だったり、そういう部分から好きになったコだった。ただ、それ以外にも彼が持ち合わせていたステータスや学歴だったりにも実は引かれていたのかもしれない。その時の私は、ステータスや学歴は努力して補えるものだと思っていたので、表面的な部分に引かれている自分を正当化しようと、『努力ができる人＝辛さを味わってきた人＝人の痛みを分かる人』だから人間的も成長している人なんじゃないかと勝手に判断していた。（実際はイコールになり得なかったのだが）結果的にその彼は人の痛みを分かる人ではなかった。変わるかと思ってたけどそれも無理だった。

だから別れた時にはそんなことを見抜けなかった自分に嫌悪感を感じていたし、そういう人に引かれていた自分自身でさえも陳腐に感じていた。悔しいのと、寂しいのといろんな気持ちが入り混じり、人を信用できなくなっていたと思う。本当に辛かった。

でも今は、そういう経験をしたことで自分自身を分析し、改善する点も分かってきた。そして明確に過去に引きずられている自分はいないってことが分かった。

偶然出会ったことが、前へ進むためのいい機会であったと思える。
今を、毎日を、そして幸せにしてくれる周り人に感謝していかなきゃね。